SKY GARDEN










夢   tukasa × tukushi ***







素敵な夢を見ていた・・・・・・気がする。


甘くて・・・
切なくて・・・
とろけそうで・・・
泣きそうな・・・


素敵な夢だった・・・


のに・・・・・・




パチン、と背中で何かが外れた感覚。
急に胸元に開放感が広がる。




あれ?
これってまだ夢の続き?

それとも現実?


夢の続きならいいなぁ・・・・・・
まだ、起きたくない。
この夢の続きを見ていたいのに・・・・・・




まだ半分しか覚醒していない頭で、考える。
けど所詮、半分しか起きてないわけで・・・・・・


あたしはまたずるずるとまどろみの中を彷徨いはじめる。




大きな手があたしの胸を覆う。



・・・・・・。
ひゃっ!!
なに?!



夢・・・・・・?じゃない・・・よね?





まだぼやける意識の中、瞼を開いた。
けど・・・・・・まぶしくて、何も見えなくて・・・また瞼を下ろす。
あたしの胸元を弄るその手の持ち主の検討はついてる。
少しの間その大きな手の持ち主に好きなようにさせていた。


あたしが咎めると、その手の持ち主はきっと悪びれもせずにこう言うだろう。
「寝てるお前が悪いんだ!」
ってね。




次第に明かりに慣れてくると、あたしは大きな手の持ち主の頭をはたく。



「・・・・・・道明寺。いいかげんにしなさいよ?」



「・・・・・・寝てるお前が悪いんだ」



いつの間にか、着ていたシャツがすべて脱がされてる。
ったく、油断も隙もない。


「休みの日ぐらい、昼寝してたっていいでしょう!」
「俺もたまの休みだ。俺の相手しろよ」




・・・・・・いつもしてるじゃない。
そもそもいつもあんたの相手してるから、こんなに疲れてるんじゃない。




いつものわがままに振り回されてるあたし。
こんな毎日がいつまで続くんだろう。



ボタンをすべて外されたシャツの前を押さえようとした手を掴まれる。



そこには意地悪そうな道明寺の顔。
「・・・・・・続き、しなくていいのか?」
「こんな昼間っからしませんっ!」


たしなめるように言うと、鋭い突込みがはいる。



「・・・・・・お前も気持ちよさそうだったじゃん」





ば、ばかっ!!!





「あ〜ぁ、せっかくの1日休みなのになーっ」

ゴロリ、とベットに沈み込む大きな体。

ふてくされ気味のあたしの王子様。




んもー、しょうがないな。





「・・・・・・1回だけだからねっ」


瞼を閉じる寸前に見えたのは、嬉しそうな2つの綺麗な瞳だった。





















どこから出てくるんだろう、といつも思う。


この、甘い声。

道明寺が動くたびに、あたしの口から漏れる甘い声。


その声を聞くたびに道明寺は嬉しそうな顔をする。


あたしは恥ずかしくて、唇をかんで我慢する。
でも、そうすると耳元で囁かれる。


「もっと・・・・・・、声聞かせろよ・・・・・・」


その一言で、あたしはまたダメになって
ますます糖度を増した甘い声が零れる・・・・・・




「も、もうダメッ」
「・・・・・・んっ」


最後は悲鳴に近くなる。
恥ずかしいんだけど、そのころにはもうどうでもよくなっちゃって。



道明寺も切なそうな顔をするから、抱きしめたくて
道明寺にしがみつく・・・・・・








昼間っからしてしまった罪悪感のようなものを纏いながらあたしはベットに汗ばんだ体を預ける。



・・・・・・。
思い出した。





さっきの夢。

甘くて
切なくて
とろけそうで
泣きそうな


素敵な夢・・・・・・
幸せな夢・・・・・・






そう
夢の中でもあたしは道明寺に抱かれていた────


夢の中でも道明寺の腕の中で、甘い声を零していた────




そこで不安になる。


こっちが・・・・・・夢?


どっちが現実?



少し怖くなったあたしは道明寺の胸に飛び込む。


「どうしたんだよ」
「・・・・・・なんでもない」



不思議そうな顔をしていたけど、そのまま抱きしめてくれた。




どちらが夢でもいいや。


道明寺がここにいてくれるのなら、あたしはそれで幸せだから。




おしまい






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