SKY GARDEN




在夢中抱イ尓 ―夢の中でキミを抱いた―  tukasa × tukushi ***







もう、いい加減誕生日を喜ぶ年でもねーし。
牧野に仕事が入って、「会えない」って言われたって別に落ち込んじゃいねーよ。
その日、たまたま俺のほうの仕事がオフってのも、偶然だ。
特に調整したわけでも、無理やり休みを取ったわけでもねーし。





けど・・・





やっぱ・・・・・・なぁ?






















「ごめん。ほんとーーに、ごめん」



申し訳なさげに何度も何度も、頭を下げる牧野。



必然的に目に入る牧野の頭。
「お前のつむじはもう見飽きた」
なんて、文句を言ってみたくなるんだけどココはぐっと我慢してみる。



「別に気にしてねーって」



そう言うと、牧野がキョトリと顔を上げた。
めずらしいものでも見るように、大きな瞳をクルリとさせると、

「なんか、変わった・・・。司・・・優しくなったよね」

だとよ。



けっ。
俺はいつでも優しかったろーが。



おまえはほんとに何にもわかっちゃいねーな。
けど・・・
優しくなったといわれると、いじめたくなるのが俺の性格で。





「・・・・・・じゃ、休めよ。31日」
「んもう、そういうこと言うと付き合い始めた頃に戻ったみたい」



何を思い出してんだか、牧野は苦笑しながらソファから立ち上がると
ゆっくりと俺の後ろに回る。
そっと、首元に回された腕。
頬に触れる、柔らかな髪。
耳元にかかる、息。



「・・・・・・ほんと、ごめんね?」



くっそー。お前の方が全然変わってんじゃねーかよっ!
ついこの間まで、キス一つで真っ赤になってたヤツが
甘え方、充分熟知してんじゃねーか!!



今までは自分がリードしてきた行為。
それがまったく逆になることによって、動揺してる自分を見せたくない。
どきどきと鼓動を刻む心音を誤魔化したくて
俺は慌てて牧野の腕を引いて、自分の膝に乗せる。



「おまえ・・・こんな煽っといて、そのまま帰れると思うなよ?」



冗談まじりに、牧野の耳元で囁く。
そしてそのまま牧野の腰を抱くと、わざとよりいっそう体が密着するように抱きしめた。





「・・・・・・やん」





やん?



まだ何もしてないうちから、頬を上気させ、潤んだ上目遣いで、吐息に熱を篭らせ・・・やん?
冗談半分で抱きしめたつもりが、上手く伝わってなかったのか?
それとも・・・・・・





「・・・・・・お前、牧野だよな?」





必要以上に密着していた体を離すと、牧野の表情を伺うように覗き込んだ。



・・・・・・やっぱり牧野だ。



首をかしげながら牧野の柔らかさを求め再度、牧野を抱き寄せる。



いつもの、感触。
いつもの、安心感。



それでも、違和感は拭えない。



うっとりと、俺の胸に体を預ける姿は牧野そのものなのだけど・・・何かが違う。
じろじろと牧野の顔を眺めていたら、牧野からのキス。



それは今までとは考えられないほど、深いキスで。
俺のほうが押され気味だ。



何度も何度も角度を変えて交わされるそれは、終わりがなくただ熱を上昇させるだけだ。



牧野の口唇の柔らかさはいつもと変わらないのに、熱さが違う。



「・・・っっハァ」



俺は、あまりの熱さに眩暈を起こしそうになり牧野を押し返した。
呼吸を整えながら目にした牧野は、やっぱりいつもの牧野。
でも、やっぱり違うことを牧野の口からでた言葉で思い知らされる。



「司・・・・・・もっと・・・・・・」
「も、もっとって・・・・・・」

ギョッとして、見つめ返すと牧野の瞳も俺を捕らえていて。
瞬きのたびに、憂いを増す瞳に吸い込まれそうになる。

「もっと・・・キスして・・・いい?」



プツリと理性の音が切れるのが聞こえた気がする。



まじかよっ。
もう、どーなってもしらねーからなっ。



牧野から誘ってきてるのに、誰に言い訳してるんだろう。なんてことも思うのだけど
あまりの豹変振りに、慎重になりがちで。





俺は牧野を膝に抱いたまま、するりとほんの少し力を入れただけで折れそうなウエストから背中へと腕を回す。



様子を見ながらの行為は、緊張を煽るだけだ。



まるで初めての行為のように、緊張で指先が冷たい。
それが、牧野の体温で少しずつ温められ、思うように動くようになった指先で下着のホックを外した。
ピクリと反応する牧野は、いつもと一緒だ。



そのまま、左手で牧野の首を掴むと噛み付くようなキスをする。
見なくても分かる白い背中を彷徨っていた右手は、ゆっくりとわき腹をなぞりながら胸元まで上昇させた。



小さなふくらみをゆっくりと揉みしだくと牧野のキスの合間から洩れる息に甘さが加わる。
擦るように、胸の先端に触れると俺の肩に置かれた牧野の指に力が篭る。



「んっ・・・」
「・・・もっとなんだろ?」



耳たぶを噛みながら告げる言葉に、牧野の指先に力がよりいっそう篭るのが分かる。



「んっ、あっっ」



服を捲り上げ、胸元に口唇を落とすと舌先をついさっきまで指で責めていた場所に移した。
ゆっくりと舌先で転がすだけで、呼吸が乱れる。
上下する胸の下では、心臓が恐ろしいくらい早く鼓動を刻んでいることだろう。



まぁ、それはこちらも変わらないのだけど。



ほんの少し歯を当てただけでも、過敏に反応するそこは責めるには面白い場所で。
しつこいくらい、責め続けた。
部屋に響く、卑猥な音も興奮を煽っているようで牧野の口から零れる声も途切れがちだ。



「も、もう、つ・・・かさ・・・っ」
「なんだよ」
「だめっ。アッ・・・。イキそう・・・かも・・・」
「なんだよ、まだこっち触ってもねーぞ?」



俺は、牧野の短めのスカートをたくし上げると太腿の間に指を忍び込ませ
ショーツの上から、わざとゆっくりとなぞった。



「キャッ、やっ・・・あ・・・・・・ん」



ほんの少し触れただけなのに、太腿に力が入ったかと思うと細かく震え、軽く達したのを知る。
くったりと体の力が抜けてしまったらしい牧野は呼吸を整えながら俺の胸に体を預ける。
そんな中、俺は休ませる気なんてまったくなくて。





煽ったお前がわりーんだぞ?





俺は、再びショーツの上から指を何度も上下に動かした。



「ちょ、ちょっとまってっ。んっ」



こんな状況で待てるかっつーの。



「やだ」



一言告げると、そのままショーツの間にゆっくりと指を差し入れた。
ゆるりと溢れてる熱い液体に俺の指が触れると、牧野が恥ずかしそうに腰を引いた。



「ま、待っててば・・・・・・」



あ?やっぱりいつもの牧野か?
なんて思ったとき、ふと牧野が立ち上がると薄い絨毯の上に膝をついた。
突然の出来事に、牧野のすることに頭がついていかない。



カチャリと軽い金属音が響き、牧野が俺のズボンのファスナーをゆっくりと下ろすと、足の間に顔を埋めた。





(ま、まじかよ!!!)



なんてこと思うんだけど



(ラッキー!!)



なんて思ってる俺もいるわけで。





けれど、やっぱりいつもと違う牧野に俺は戸惑いがちで。



「ちょ、ちょっと待てよ牧野!」



さっきと、まったく逆の立場だ。
牧野の赤い舌先が、ゆっくりと硬さを増した俺自身にあてがわれる。
探るように、彷徨う牧野の舌は何度も何度も妖しく動いて。





たまに送られる視線に。
思わず牧野の頭を押し付けてしまう自分の行為に。
牧野の中とは違う暖かさに。





そのままイキそうになる。





「くっ・・・」



ポタリと、牧野を押さえつける手の甲に汗が滴った。
初めての行為に、興奮している所為もある。
ほん少し、口内に含まれただけでもすでに我慢の限界を超えそうだった。
牧野が、そうしている状況だけでもかなりヤバイのに。





俺は無理やり牧野を引き寄せると、ショーツを下ろす。
そして座ったままの俺の上へと導いた。
もう充分準備が出来ているかのようにしっとりと濡れているそこに、ゆっくりと自分自身を押し込める。



ゆっくりと、飲み込まれて最奥まで届くと牧野が深い息を吐いた。
さっきの牧野の所為で、それだけで達してしまいそうな自分を戒めながらゆっくりと腰を動かす。



牧野の腰を上下に動かしながら、今日はもたねーかも、なんてことも思うんだけど・・・・・・



牧野の、下唇を噛んで耐えるような姿を見てると、こいつもそうなのか、と安心したり。



いつもと違い、服を着たままの行為は動きづらくてなかなか思うような動きが取れないのもなおさら快楽を煽るようで。



俺に揺さぶられながら、牧野がたまらない様子で俺の肩におでこをつける。



「・・・も、ダメ・・・か?」



コクコクと頷く牧野に、最後とばかりに強めに腰を打ちつけた。



「あっ、や、やっ」



短く喘ぐ牧野に、何度も何度も腰を打ち付ける。
俺も、限界が近くなってきてうまくコントロールができない。
思い切り、腰を突き上げると牧野が俺を強く締め付けた。



細かく震える牧野を抱きしめながら
俺もやっと最高の快楽を手に入れた。























ふと、気づくと部屋には一人きりで。
キョロキョロとあたりを見回す。



あ、あれ?
牧野のヤツ・・・帰ったのか?



って俺、服ちゃんと着てるじゃねーかよ。



Tシャツに、パンツ。
しっかりとチャックも閉じていて。
思わず、笑い出しそうになった。



夢・・・・・・か?
・・・・・・夢と言われりゃ、そうだよなぁ。
あんな積極的な牧野、ありえねーもんな。



しかし、俺は欲求不満かっつーの。



誰にも見られているわけではないのだけど、妙に照れて手持ち無沙汰だ。
がりがりと頭を掻くと、ソファの背に腕を広げる。



つーか、どっから何処までが夢だよ?
今日は、確かに牧野を呼んだはずだ。
牧野と会ったのは確かなんだよな・・・・・・。
いつ帰ったんだ?あいつ・・・なんもいわねーで。



いくら記憶を辿っても、あの気だるい甘美な時間の前後がハッキリしない。
やっぱ、夢だったか・・・・・・。



誕生日に会えないといわれて、脳みそが勝手に都合のいい夢をつくったんだろう。



やけにリアルな夢だった。



微妙にだるい体を不審に思いつつもソファから立ち上がると、思い切り伸びをする。



・・・・・・しっかし、このダルさ。
・・・マジでやったあとみてー。



なんて、苦笑しながらバスルームへのドアを開ける。
シャワーを浴びるべく、Tシャツを脱ぎ捨てる。
チラリと目に入る、赤。
不審に思って、前のめりにバスルームの鏡に自分を映した。



そこには、胸元に赤い口紅らしきもので





『少し早いけど、HAPPY BIRTHDAY』





と、書かれている俺。



ご丁寧に、キスマーク付で。



あ、あいつ・・・・・・



そっと、牧野の口唇を形どった赤い跡に指を触れる。
そこは、けして彼女の柔らかさはなかったけど、確かに彼女が触れてった証。



右手の指先に残る赤・・・
間接的に触れる、牧野の口唇。



・・・・・・ただそれだけで、自分の指先すら愛しくなる。





いつもいつも意外な一面を見せられる。
そのたびに、俺は新しい愛しさを覚えるんだ。





愛しても、愛したりないと言うのはこんなことを言うのだろう。





体の内に残る白濁の証に、牧野も同じ事を思ってくれてるだろうか・・・





なんて、思った。







おしまい









■■■■■アトガキ■■■■■

んもう、エロなんだかエロじゃないんだか。
す、すみません。
あ、暖かい目で見てくださいーーー(><)←管理人を甘やかすと、ふてぶてしくなります。

もうね、ダメね。
間が開きすぎると、何書いてんだか、何を書きたかったんだか・・・・・・ごほごほ。

間が持たなくて、さっさとイカせちゃいました(てへ)
だって、もう、なにやらせていいんだか(爆)

で、でも、ほらちゃんと誕生日にお話UPできたよっ!

できたよ!(≧▽≦)←唯一胸をはれるとこ

しかし・・・・・・
めでたい日に、エロ話書かれてる司・・・・・・
けして罰ゲームじゃないっすよ?(汗)
これは、私流の愛情のしるし。エヘ。

・・・エ、エヘ。

つーか
ひ に ん し ろ よ!

2005,1.31 momota


→text   →nijitop   →nijiotonatop