SKY GARDEN




ケンカのあとは…?  tukasa × tukushi ***







「・・・ッ・・・あ・・・はぁ・・・」




司の顎の先から落ちる汗は留まることを知らずにあたしに落ちる。




こんな仲直りの仕方はすごくいやだ。




けれど、これでいいとも思うんだ。
肌が触れ合うことで、安心を手に入れる。
そうできることですごくホッとするのだから。




ゆっくりと訪れるフラッシュのような快楽。
それに飲み込まれたいと思う欲求と、それを振り払いたい欲求。




何度も押し付けられる司の腰が、徐々に強さと速さを増してきて。
休むこともなく、動かし続けられる。
そうして与えられ続ける快楽に、司の腕に抱えられた左脚に震えが走る。




そしてそれを知った司が意地悪そうに口の端を歪ませると
ゆっくりと胸元に薄い口唇を近づけ、赤い舌であたしの胸の先端を弄り続ける。





同時に送り込まれ続ける刺激に、とうとう意識を失う。
眠りに落ちてくように、体中から力を出し切り

ぷっつりと、思考を止める。














「牧野・・・悪かった」




ボソリと囁かれた言葉の意味をゆっくりと頭の中で反芻させる。




「それは・・・・・・無理やり・・・強引にあたしを抱いたこと?それとも・・・ケンカについて?」




ゆっくりとさっきまで見につけていたTシャツを手繰り寄せた。
すっぽりとそれを被ると、ゆっくりベットから立ち上がる。




あたしは、まだ怒ってるんだから。
さっきまでのあの強気な態度はなんなのよっ。
司のほうなんて見てやんない。





「・・・・・・両方」





まるで怒られたばかりの子供のような声。
あたしは、ゆっくりと振り返るとベットに体をおこした司の前に立った。





「ほんとに反省してるの?」


「・・・・・・してる」



視線をそらして口を尖らす姿は、幼い少年のようで。
あぁ、あたしってば甘いかも・・・なんて思うのだけど。
こんな不貞腐れたようにしょぼくれてる司をみたら・・・・・・



結局は、許してしまう。



「・・・・・・いいよ。もう、怒ってない・・・」




それでもまだ漂う気まずい雰囲気。
それを消そうと、あたしはベットから立ち上がった。




「コーヒーでも、飲むでしょ?」




キッチンへと向かったあたしの手を、フイにひかれる。


「なに!?」



驚いたあたしは、振り向く暇もなく抱きすくめられて押し倒された。



「道明寺司様、ふっかーーーーっつ」
「なによそれ」




あたしの真上で嬉しそうにニヤニヤ笑いを落とす司にあたしはいやな予感を覚える。
こんなときの司は性質が悪い。

今までの付き合いの中での学習。



「ちょ、ちょっとどいてよ」
「やだね」


慌てて押しのけようとしても、案の定拒否された。


「やだね、って・・・・・・」


子供のような拒絶のされ方にこちらも頬を膨らませた、と同時に耳元に落とされたキスに、再び体が反応する感覚。


「ちょっと!まじでどいてよ」


そんな熱を隠そうとあたしの言葉にも少し力がこもる。



こんなのことくらいでへこたれる司じゃないけど。
そしてこれから司がしようとしてることも大方見当がついてるんだけど。



にやりとした笑いを投げた後





「今度は、愛あるセックスをしよーぜ」





なんて言葉を吐かれた瞬間は頭を抱えたくなった。



さっきの行為であたしの体はくたくたなのだ。
出来ることなら、このままコーヒーでも飲んで司の腕の中で眠りたい。


けど・・・
司の掌は先を急ぐばかり。



「あたしは、さっきも・・・一応愛はあったわよッ・・・んっ」



どんなに言い訳じみた言葉を投げようとも司は相手にしてくれない。
下着もつけず、Tシャツを被っただけのあたしはあっさりと再び司に組みしかれて。



ゆっくりと這わされる指に、まだ湿り気を残したそこは卑猥な音を零しだす。



少しづつ侵入し出す指。
それに倣うように頬が赤く染まる。



Tシャツの上から胸を掴まれると、誇示するように浮かび上がる胸の先端に再び這わされる司の舌。
Tシャツを挟んでの司の舌の感覚に、ぞくりとしたものが背中を走る。


いつもと違う、ざらざらとした湿った布から伝わる司の口内の熱。


それがいつも以上に熱く感じる。


そんな司の行動に翻弄されるあたしを面白がるかのように、わざとらしく大げさに動かされる舌。



それを見ているだけで、ジワリと体の奥から溢れるなにか。





「さっきと反対。こんどはお前が上」



そういって、あたしを抱えると素肌に纏っていたTシャツを無理やり剥ぎ取る。
そしてゆっくりと自分自身の上に導いた。



「ん・・・くっ」



言い出したら聞かない司のことだ。
司の腕の中の暖かい眠りを諦めたあたしは、司の上にまたがるとゆっくりと自分の中に押し込む。
ゆっくりと腰を動かし始めたあたしに満足してるのか、司の柔らかい視線を感じる。



そんな視線さえも、快楽の刺激に変わる。



「んっ!・・・っあ・・・」



けど・・・・・・自分でコントロールできなくなってきた快感に、少し怖くなる。
あたしは、ゆっくりとペースを落とすと動きを止めた。




「・・・・・・やっぱ、やめる」




司の上に覆いかぶせていた体を離すと、そばにあるはずのTシャツを探す。

なんてことをしているうちに、ベットの下にある丸まったそれを見つけてベットを降りた。




そしてTシャツに手を伸ばした途端、後ろから抱きしめられた。



「ぎゃ!な、なによ、もうやめたってば!」
「やめたはねーだろ。お前はやめれても俺はやめらんねーよ」



後ろから伸びてきた司の指が再びそっとあたしの中に埋まる。



「・・・お前も、だろ?」
「・・・ちが・・・あたし・・・やめれ・・・る」



耳元で囁かれて。
慌てて否定するも、足の力が抜ける。



力が入らない太腿を伝う、嘘の証拠が恥ずかしい。



耳たぶを優しく噛まれると、そのまま溺れてしまいそうになる。



そんななのにもかかわらず、やっぱり司の指は緩まないで激しく攻め立てられて。



「や・・・めてっ。や・・・・・・」



指を増やされて水音も急に大きくなる。


恥ずかしくて。
本当に立っていられなくなってしまって
そのまま絨毯の上に座り込んでしまった。



そしてさっきまでのように促される、体。



あたしは諦めたように、司自身を体に飲み込んだ。





けど、さっきと違うのはあたしは動いてないってことで。


司が下から力強く腰を押し付ける所為で、送り込まれる快楽も力強い。
そして腰を押さえつけられてる所為で、ちっともその快楽から逃げることができない。



「あっ・・・あぁぁっ・・・やあ」



激しい腰の動きに、息を吸うのも忘れそうだ。



「お・・・お願い・・・もう・・・だめ・・・」



何に対して頼んでいるのだか自分でも良くわからないけど。
もうこのまま、一気に昇っていってしまいたかった。



自分でコントロールできない快感も。
そしてそれから生まれる恐怖心も。
すべて司に包んでもらって。


一気に昇っていってしまいたかった。





いくら体をあわせても、飽きるということもなく。
いくら肌をあわせても、知り尽くすということもなく。


いくら愛し合っても、愛が尽きるということもない。




いつでもどこかで司への愛が生まれてるから。




今日のセックスは、ケンカが原因だったけど。
それでも、抵抗しようと思えば出来た自分。
司も、本当に無理やり、なんてしないもの。



だから、こそ受け入れてしまう。
大事にしてくれる、愛しい人。
あたしをこんなにしてるのも、愛しい人。



徐々に限界が近いのがわかる。

頬が濡れるのは、汗だか涙だか。
司の視線が頬に刺さるのが分かる。



未だに肌を合わせるたびに泣いてしまうのを気にしてるみたいだけど。


これは、いろんな意味のある涙だから。



だからもう気にしなくていいよ、司。




ケンカの原因も。
涙のワケも。




あ、でもやっぱケンカの原因はちょっとは反省して。




司の顔も険しくなって、あたしの腰に置かれた手にも力がこもる。




あたしはその手に自分の手を重ねると、まだ意識があるうちにと、そのまま倒れこむように司にキスをした。





















「とりあえず、メシでも食いにいくか」


シャワーを浴びて、すっきりしたあと司が照れくさそうに言った。



・・・・・・司、照れるのは一向に構わないのだけど。気まずいのもよく分かるのだけど。




その肩をあたしに見せるのはやめて。



ちっともこちらを見ようとしない司。
必然的に、あたしに背中を向けるわけで。




その背中には・・・・・・
その肩には・・・・・・




絨毯のあとがしっかりと刻まれていて。




そんなにあたし重かったのかな?
とか

そんなにあたし激しかったのかな?
とか



いろんなことを考えてしまって
なんだか、私も一人照れ笑いを零した。





おしまい










■■■■■アトガキ■■■■■

そんなにやりてーのかっ!司!!って話ですね。
・・・・・・司しつこくてすみません(苦笑)

ほんとだったら、きっと司プライド高いからつくしが嫌がったら無理やりなんてことは絶対にないと思います。

でもま、いやよいやよも・・・なーんてことも言いますからね(爆)

ケンカの原因はなんだろう・・・やっぱり司のヤキモチ系だろうねー。
それかルイルイ絡みか(爆)
きっと結婚しても、一生ルイルイに関しては気が抜けないだろうなぁ、司・・・
・・・ガンバレ。
(オマエもがんばれよ。ってな声が聞こえてきそうです)

ということで、表の1周年に便乗して裏でもお話UPしてみました・・・
表の話は、明日にする(苦笑)
疲れた・・・。
ではでは・・・ここまで読んでくれてどうもありがとう。


2004.8,1   momota



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