SKY GARDEN




ぽん太さんお題  鏡 rui × tukushi ***




ギシっとベットが軋む。
端に座っていたあたしは、ピクリと反応する。
けど、押さえつけられた左腕。
そして類の指先によって、もう膝の辺りまで下ろされてる小さな薄い布。



太腿を交差させて抵抗するんだけど。
そんなのは抵抗のうちに入らなかったらしく。



類の指先から、今度は足の指先に変わっても大して問題じゃないように



ゆっくりと下ろされるショーツは、ふくらはぎのあたりであっさりと足首まで落ちた。



「うん、うん。で、でね、来週のシフト変わってほしいの」



あたしは携帯を持つ手に力を加えると、平気なフリをして電話を続ける。



ベットの上に腰を下ろしたまま後ろから抱えられ、首筋に落とされる類の口唇。



「んッ」



突然訪れる柔らかい感覚は、いくら体を重ねていてもそうそう慣れるもんじゃない。
思わず、キュっと目を瞑る。



「ん、な、なんでもないの」



慌てて、電話の相手へ言い訳すると
用件を早く済ませてしまおうと、変えてもらう日にちの候補を読み上げるんだけど・・・・・・



わき腹から、ゆっくりと上昇する類の手はいつもよりだいぶゆっくりな気がして。
じらされてる気分だ。



って、じらされてるどころか、あたしはバイト先の友人と電話中で
そんなことをしている暇はないのだけど。



下着の上から、ゆっくりと胸の先を擦られると体がびくんと震えた。
耳元で、類の意地悪そうな苦笑が聞こえる。




(こ、この〜〜〜!!)




携帯片手に睨んで見るけど、ツンとそっぽを向かれてしまった。
そのうち、太腿を撫でていた左手が背中までやってくると
何の戸惑いもなく、ホックを外す。



プチ、っと小さな音を立てながら胸元が急に軽くなった。



両手で、柔らかくゆっくりと揉まれる胸元にあたしは思わず目を瞑る。
類の手の動きによって、Tシャツの胸元が何度も形を変える。
それがやけに、気分を煽るから。



(ハァ・・・ッ)



体温が上がってきた気がする。どうしても類の掌の動きに気をとられてしまって電話にも集中できない。
こっそりと熱を逃すべく、ため息なんかついたりなんかして。
けど、電話の相手は切ってくれる気がないらしく
店長の悪口まで言い出した。



「ん・・・・・・そ、そうだよ・・・ね・・・・・・」



声を抑えるのが、こんなにも辛い。
じっとりと汗ばむ体をひねって、どうにか類の拘束から逃れようとするのだけど
結局は上手くいかず、余計攻められるだけに終わる。



「・・・・・・牧野。電話を切るか、あきらめるか・・・どっちかだよ」



うなじをゆっくりと移動する類の口唇が告げる。



そんなこといったって・・・
こっちだって、電話を切るために会話に集中してるのに。
相手は、なかなか気配を察知してくれないし。
しかも、デートの誘いまでしてきやがった。





そう。 電話の相手は、バイト先の男の子で。
類が、こんなことしちゃってるのも、半分やきもちみたいなのもあって。



うれしかったり、情けなかったり。



そんな時、何の前触れもなく、脚の間に指が埋まる。





「ひゃぁぁぁ」





電話の向こうからも、驚きの声があがった。



ゆっくりと指が出し入れされる中、あたしは言い訳に必死で。



「な、なんでもナイ。うん、ほ、ほん・・・とに・・・平気・・・・・・んっ、はぁ・・・」



それなのに、類の指は止まらない。むしろ、余計に執拗になってるぐらいだ。
体の中で一番敏感になってる箇所に指を当てられ、ゆっくりと刺激される。
それと同時に、潤みを零している場所への侵入。

類の手を振り払いたいのに、上手く力が入らない。

しっかりと類は、あたしの弱点を認知済みで。



「やぁ・・・・・・・・・っ」



やらしい水音が、彼に聞こえてなければいい・・・
そう願いながらも、電話も切れず 類の攻めをも拒めずにいる。



あたしも・・・類に触れられることを・・・望んでる・・・・・・?



類の触れてるすべての場所は、痛いくらいに過敏になっていて。



そこから絶えず送られてくる刺激に、もう声を抑えるなんてできない。



「へ・・・平気ッ・・・・・・ちょっと・・・調子・・・・・・悪いだけ・・・なの・・・・・・あっ」



少しづつあたしの中をかき回す速さが、不規則になってくる。
そうなると自然に、あたしの腰も類の指を欲して動いてしまう。



泣きそうになりながら、肩越しに類を見上げるとゆっくりと頬にキスを落とされた。



そして、ほんの少し体を持ち上げられると角度を変えられる。
肩で息をしながら、類の動きの意味が分からずに首を傾げた。
すると類が、目の前のものに視線を促す。



そこには、鏡。
類の部屋の、今座っているベットを除いて唯一、機械的じゃないもの。



ほとんど半裸に近い格好で、携帯を握り締めてるあたしが写ってる、大きな鏡。



あたしは、頬を赤く染めながら驚いて類を見上げた。



にっこりと、視線を交じわせると今まで不規則だった指の動きを規則的に動かしてきた。
少し強引に脚を開かせる動きは、まるでいつもの類とは違って。



「鏡、見てなよ」



そんな、意地悪な台詞すらも。



電話の向こうに、適当に相槌を打ちながら
類から離れるべく、体をよじると、類はがっちりとあたしを羽交い絞めにする。



耳朶をゆっくりと舌でなぞりながら、思い切りTシャツを捲り上げられた。
目の前の鏡には、普段想像もできない自分がしっかりと映っている。



類からの愛撫を受け、声を殺し、快感をかみ殺しているあたし。



執拗なほどの胸と敏感な部分への刺激で、脚の間の潤みはますます激しくなってきている気がする。



鏡の中の、熱の篭った自分の瞳と視線が合って、ゾクゾクとした快感が背中から走った。



「イっちゃって、いいよ」



その途端、今までのゆるい動きがウソのように
強弱を付けつつも、より奥へとうごめく指。



鏡の中には真っ赤な顔で、脚の間には類の腕を抱え込んでるあたし。



太腿に伝う、雫。



類の顔も上気しているのか、頬が赤い。



飛び散る理性。



口元を、類の掌で覆われる。



(あっ・・・・・・あっ・・・・・・やっ・・・・・・る・・・いっ!!)



鏡越しに視線が、絡む。



もう、電話なんてどうでもいい。



狂ったように、顔を振る。



あたしを抱きかかえてる類のズボンを思わず握り締めた。



類の額にうっすらと光る汗。



擦られるように執拗に動く、指先。



反射的に、仰け反る体。



胸元を突き出す格好は、とてもいやらしく鏡に映る。



けれど、鏡から視線をそらせないあたし。



出し入れされている指の動きは一向にやむことがない。



繊細に。
強引に。



苦し紛れに、息が漏れる。



大きなうねりが体から力を奪って行く気がする。



類の指先が、あたしの口内でうごめく。
反対の指先も、あたしの中で暴れているように。



(やっ・・・やぁっっ!!!!もう・・・あぁ・・・・・・)



歯に当たる類の指は、細くて長くて。
こんなに綺麗な指があたしの中で踊っているのを想像した瞬間、脚のつま先から電流が抜けたみたいに痺れた。





(・・・・・・!!!!)





「んあっ・・・・・・!!!!」



達する直前、意識が混濁するあたしが鏡越しに見たものは

あたしの中に埋もれてる指とは反対の指で、携帯の電源を落とす類の指だった。














「どーしてくれるのよっ!!!」


なみだ目で訴えると、類は気まずそうに頭を掻いた。



「・・・・・・だって、牧野が悪いんじゃん。なかなか電話切らないし」



理不尽に怒られた子供のように、つんとそっぽを向く。



「あたしのほうが、不貞腐れたいよっ!もう、バイト行けないッ!!!」



真っ赤になって、怒りをあらわにしているあたしに
少しはまずいと思ったらしく、「ごめん」と小さな声が聞こえた。



「類の所為だからねっ!!」



大きな声をだしてみるけど。
それでも、あたしの怒りは収まらない。



「類が、店長にやめるって言ってきてよ!!」



自分でもワケの分からないこと言ってると思う。
なぜ自分のバイト先なのに、類が断りに行かなければならないのか。
けど、もう、二度とあのバイト先には顔を出せない。
電話の相手によって、さっきの甘い出来事をみんなに言われてるだろう。



「・・・・・・いいよ。俺が言ってくる。その代わり・・・・・・」


「その代わり・・・?」


「もっかいしていい?」


「・・・・・・」



類のちっとも罪悪感のない笑顔に頭を抱えた。







おしまい。













■■■■■アトガキ■■■■■

ぽん太しゃん、お、遅くなりまして申し訳ないっ!
こちら、ぽん太しゃんのお題リク、3つのうちの1つ。
「鏡」です〜。

ほんとは、3つ全部絡めようと思ったけど・・・・・・無理だった!(爆)
無謀なことはしない、健全な道を歩むmomotaです。

ちっとも類がでてきてません。す、すみません〜〜〜(土下座)
でも、ほら違う意味で、類くん活躍してるから。・・・ね?←なにが「ね?」だよ。

エロ同盟も復活したんで(ポンしゃありがじゅ〜)、エロがんばってみたけど・・・・・・
過去話読んで比べてみると・・・・・・エロ度下がってるね・・・?
あわわわわわわ。ごめんなさいーーーー。

でも、エロ度下がったワリに、鬼畜度がちょっぴりアップしてるという
うれしいんだか、悲しいんだか・・・・・・
(類くん、足癖ワルスギー・苦笑)

つーか、娘がハム太☆見てる隣で書く話じゃないよな。
なんだか、ハム☆郎娘に謝りたくなりました。

私に気にせず、立派なねずみ大人になっておくれ。

ということで、残り2つお題をいただいてるので
そちらもがんばるのだ!(ハム太☆風味)←まだ見てるのか(罪悪感)
そっちは・・・・・・エロなしシリアスで行くか・・・
微エロあたりで行くか迷ってます。
(・・・まだ途中)

では、ぽん太しゃん、ほんと遅くなってごめんよ。
たっぷりの感謝と愛を込めて♡

もう後ろは振り返らないぜっ(涙キラーン☆)

2005,8,3    momota


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