SKY GARDEN




coccaさん 20000 rui × tukushi ***







ずっと一緒にいられるとか
デートしても、違う家に帰らなくていいとか

結婚して嬉しかったことは、そんなことではなく

今日みたいな日だったりする。














「類、平気?」


遠慮がちに声を掛けたあたし。
けれど、類からの返事はなく、もぞりと体を覆う布団が動いただけだった。



あぁ、こりゃ相当具合悪いとみた・・・・・・



「なにか食べた方がいいよ?」



あたしは類の様子を伺おうと、ベットまで近づくとそっと屈んだ。


熱のせいか、いつもは真っ白な頬が赤く滲んでいて。
額にはうっすらと汗をかいている。
そしてわずかに呼吸が苦しそうだ。



その様子は、まさしくアレの後を思い起こさせてあたしの頬を染める。



あたしってばっ。
類がこんなに苦しそうなのに。



「る、類?あたしなんか作ってこようか?」



声が上ずるのを抑えながら類のおでこにかかる髪を、後ろに梳いた。
と、その瞬間、類の髪に絡んでいた右手を
パシッと掴まれた。



「・・・・・・なんもいらない。いらないから・・・・・・」


そこまで口にすると、ゴホゴホと咳き込む。


「・・・いらないから・・・なに?」


あたしは、ベットに腰掛けると類の言葉の続きを待った。




具合が悪い時の類は、いつもよりちょっと不機嫌で、子供で、いじわるになる。
でも、こんな時は結婚してよかった、と心から思うあたしがいる。




具合の悪い類を、一人にしなくていいから。




付き合っているときは、どんなに調子が悪そうでも
一人暮らしでもない類のおうちに泊まるわけにも行かない。
ましてや、お手伝いさんがいっぱいいるので実質一人ってワケじゃないけど・・・・・・


必要なものしか置いていない、この殺風景な部屋で寝込んでいる類を置いて帰るのは
とてもとてもつらいことだった。


けれど、結婚した今
思う存分、傍にいてあげれる。
具合の悪い時の、あの不安感は誰でも一緒だもんね。




「・・・いらないから、一緒に寝よ?」
「え?」
「一緒に、寝て」
「で、でも・・・・・・」




いきなりの申し出に戸惑っていると、あたしの右手を掴んでいる類は思いっきり腕を引いた。



「きゃ」



あたしはそのまま、類のいるベットになだれ込んだ。
ばふ、っと枕に顔が埋まる。



あ、類の香り・・・・・・
胸の奥が締め付けられるような感覚。



ここ最近、類の仕事が忙しくて一緒に寝てなかった。
帰ってくるのは朝方で。
数時間の仮眠の後、再び会社へ。

その仮眠も、あたしに気をつかってかゲストルームで取ってるし。



交わせる言葉も少なくて・・・・・・






「はぁー。安心する」



しっかりと類の腕の中に納まってしまったあたしは、類の言葉に思わず顔を上げた。



「・・・類。具合悪いんでしょ?傍にいるから一人でゆっくり寝て?」



なんてことを言ってみるけど、あたしの腕もしっかりと類の腰に回っている。
いつもより、だいぶ高い類の体温を改めて感じながらそっと目を閉じた。



「あんたと一緒の方が、落ち着く」
「・・・そう?ならいいけど・・・。寝付くまでこーしててあげるから、しっかり寝ちゃいなよ」



あたしは、類の腰にまわした腕に力を込めた。



「・・・・・・んー。でもやっぱりその前に、してもいい?」



してもいい?
あたしは類の質問の意味が分からず問い返す。



「なにを?」



すると、類は潤んだ瞳のまま少し困った顔をする。



ますますあたしの頭の中にはクエスチョンマークが飛び交っていて。



「・・・・・・コレ」


あたしの腰に回っていた類の手が、ゆっくりと下降すると太腿あたりを撫で始めた。




!!!!!




「ちょ、だっ、えぇ〜?!」




いきなりの行動にあたしは暴れてみたけど、そのまま抗議の言葉を発する口唇を塞がれてしまった。




ゆっくりと口内を移動する類の舌は、やはり熱を放っていて。
少し心配になる。



何度も角度を変えながら、交わされるその行為。
やっとのことで解放されたあたしは、少し類と距離をとった。


「ね、類。熱上がっちゃうよ。熱下がってから、で、いいでしょ?」
「やだ」
「や、やだ。って」
「今したい」



だめだ。類は、具合が悪い時こそ子供になる。



再び、耳に落とされる熱いキス。
それがゆっくりと首筋に落ちてくると、あたしはもう何を言っても無駄だ、と悟る。



なので、ここは、類の条件を飲む代わりに一つ約束してもらわなきゃ。



ゆっくりとあたしの下着を外す類の熱い手をそのままに、あたしは彼の耳元で囁く。



「ね、類。分かった。分かったけど、一つ約束」
「・・・・・・なに?」


あたしの耳元で熱い吐息と共に吐き出された言葉に、体がゾクリと反応した。


「・・・・・・い、一回だけだからねっ」


今まで閉じていた瞳をパチリと開くと、覗く薄いグリーンの瞳。
その瞳が一瞬固まったかと思うと、次の瞬間には柔らかく揺れた。




「・・・・・・了解」

















あっという間に、全てを取り除かれてしまったあたしの体。


やっぱり、熱い類の体。
素肌が触れ合うと、少し心配になるくらいだ。



それでも、体を這う類の舌や指に一瞬意識が飛ぶ。



ゆっくりと胸の先端に触れる類の指は、そのまま甘い痺れを呼んで
優しくあたしの中に埋もれる類の指は、それ以上の大きな甘い切なさを呼ぶ。



「ぁ・・・っ・・・類・・・」



思わず口に出してしまった、甘い声。
類があたしの体を彷徨わせていた手を止めると、そのままきつく抱きしめられた。



「・・・もっと、声、聞かせてよ」



素肌の触れてる面積が広がって、類の熱が上がっていることを知る。



「る、類!熱、すごい上がってるんじゃない?!」



思わず、起き上がろうとした腕をそのまま組みしかれてしまう。



「当たり前じゃない。好きな女抱いてるんだ、体温くらい上がるよ・・・・・・」
「でも、きっとすごい熱だよ・・・・・・んっ」



類のキレイな指が、あたしの一番弱い部分を攻める。



「・・・・・・こんなんで、あんたは止めれるの?」



今度は、わざと音を出してあたしの中をかき混ぜる類の指。



「やだっ、類、だめ。そんなにしないで・・・・・・っ」



最後は悲鳴に近い声が上がる。



「いいよ。先にイッて。だって1回しかできないんじゃ、もっと楽しまないと」



薄いグリーンが意地悪に揺れる。
睨んでみるけど、類の指はますます速さを増していって。
この人、具合悪いんじゃなかったの?!なんて疑問も
あっという間に、快楽の波に飲み込まれてしまう。



すっかりと溢れてしまっている場所に指を入れられ、おまけに一番敏感な部分さえも同時に攻められる。




「やっ・・・・・・あ・・・・・・きゃあぁ」




あたしは何も考えられずに、そのまま快楽の波に身を任せた。










体の熱さで、意識を確認。
と、すっかり類はあたしの中に納まっていて。

ゆっくりと、腰を深く沈めた。


「・・・んっ」
類よりも汗をかいているあたしの頬にかかる髪を、類が優しくはらってくれる。


「・・・気づいた?ごめん、なんか乱暴にしちゃって・・・・・・。久しぶりだから抑えらんなかった」



少し、照れてるの?
語尾の方で、視線を逸らした類。



苦笑したあたしを咎めるように、深く、突く。
突かれた一瞬で汗が噴き出す感覚に、思わず体が反る。
類は、ゆっくりと腰を埋めながら、あたしを抱きしめる。



「あんたの中、熱い・・・・・・」



ちがうよ、それは類が熱いんだよ、そう言いたかったけど
再び早まる類の動きに、あたしの口からは甘い嬌声しか零れてこなくて。





類の額から落ちる汗がいつもより多いことも
途中で落とされる類の口唇がいつより熱いことも



全部が愛しくて。
子供みたいなわがままであたしを欲してくれた類を、
丸ごと全部抱きしめたくて



お互いの意識が飛ぶ瞬間、あたしは体中で類を抱きしめた。















結局その日は、お互いそのまま眠りに落ちてしまって。
(つくづく夜でよかったと、胸をなでおろしたり・・・)

ゆっくりと白んできた空で目が覚めて、慌てたりした。

けど、不思議なことに類の熱はすっかり下がっていて。
咳のほうもだいぶ軽くなってた。


「スルと風邪って治るんだ・・・今度の風邪のときもよろしく」なんて軽くキスをされたけど。

きっとそれは、夕べのアレのせいじゃなくて・・・・・・

汗をたくさんかいたのがよかったんじゃないかと、思ってみたり。
ま、まぁ、根本は同じことなので突っ込まなかったけど・・・・・・


もしかして、あたしが風邪ひいたときも
同じことになるのかしら?なんて不安が・・・・・・






この類からもらった風邪で、2日後現実のものとなったりする。



けれど、その話はまたの機会にでも。









おしまい











■■■■■アトガキ■■■■■

こちらは、coccaしゃんの20000キリリクです。
遅くなってしまって申し訳ないッス(><)
えーと。キリリクは類、結婚後、裏RくらいのR(笑)でした。
そんで見事に、裏R行きです(わはは)

んで、私、coccaしゃんのリク聞いて、まっさきに裸エプロン思い浮かべましたよ、奥さんっ!!

ダメダメ人間への道まっしぐらですな(笑)
うぅー、お友達でいてくれてるみなしゃん、お友達やめないでぇ。

さすがに、つくしに裸エプロンは、させられない〜。という事で、こーゆー設定にさせていただきましたよ(おほほほ)
あ、設定はなんでもいいよ、とおっしゃっていただいてたの。

うふふ、ルイルイ病気です、寝込んでます。でも、したい模様(爆爆)
いかがでしたでしょうか?
20000を踏んでいただいたcoccaしゃんへ、たっぷりの感謝と愛を込めて♡
どうもありがとう!


2003,12,5 momota



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