SKY GARDEN
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司   Scene7








ずいぶん成長したもんだと思う。


ちらりと、隣で涼しげな格好の彼女に見入るのだけど。
無意識に熱い視線で見つめていた所為か、ギロリと睨まれた。



「……見られたくねーんなら、隠せよ」



自分で脱いだくせに、なぜ睨む……。
数ヶ月前までの恥じらいは、どこにいったんだ。



呆れながらも、結局は嬉しい自分もいるのだけど。
心の奥底。男の本能を感じ取ったのか、スポーティーなセットアップの下着姿のまま
スラリと伸びた白い脚を、ソファーの上で抱え込む牧野。


「司に見せる為じゃないっ!暑いだけっ」


ツンと口を尖らし、横を向いた彼女を引き寄せ
ぐりぐりと腕で、喉下を締め上げる。


「暑いって理由だけでそんなにポイポイ脱がれちゃ、俺サマの身がもたねぇんだよ」


優しく締め上げてた腕を、ぺちぺちと叩かれると俺はそのまま牧野の体に腕を巻きつける。


「んもー。苦しいって!」


じゃれあいの中にも含まれる、柔らかな感情。
柔らかく包まれるそれは、まるで牧野の肌のぬくもりにそっくりだ。


熱過ぎず、温過ぎず。
適温で、俺を包んでくれるそれ。



俺の部屋に残される牧野は、色々なところに散らばっていて。
その欠片を目にするたびに、俺は牧野にくるまれるんだ。


バスルームにこもる、俺とは違うシャンプーの香りや
洗面所に残る、使いかけの化粧水だとか。
味が気に食わないと、自分で買ってきた歯磨き粉。
お気に入りの、バスタオル。



日常の生活でしか感じることのできない、彼女に関するものすべてに共通していて。



それが積み重なってる俺の生活。
これをなくすわけにはいかないと
何に変えても、守らなければと。



心に誓う。



優しく重ね合わされた掌に、そっと力を込めると牧野は優しく笑った。



「ふふん。ちょっと、刺激が強すぎたんでしょ?」



からかいが含まれる瞳に、こちらはわざと真摯な視線を送る。



「ああ。たまんねぇな」



途端に、アタフタしだす牧野がたまらなくて。



最近大胆になってきた牧野だけど、
まだまだ主導権は俺にある。と、ばれない様に苦笑した。





おしまい。



2006,9,2   momota
拍手お礼SS。





がんばれつくしっ!(笑)
拍手、ありがとう(≧∇≦)





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